安心直指

釋瑞覺  中譯 釋蒙光  校訂

安心直指

瑞默老師手稿

(一)

佛法の勉強法は、関連性と統一眼とを身に具えることが難しい。

佛教、浄土真宗で一番難しいのが「眞實」(まこと)と功徳である(昭和39.9.19於正崇寺)

佛法的学習法,最困難的是具有関連性和統一眼。在佛教、浄土真宗最難的是「眞實」和「功徳」。

(昭和39.9.19於正崇寺)

「言真實者涅槃経言,實諦者一道清浄無有二也。言真實者即如来,如来者即真實,真實者即虚空,虚空即真實,真實者即佛性,佛性者即眞實」は出て来ない。(車中談,準急行比叡)

「言真實者涅槃経言,實諦者一道清浄無有二也。言真實者即如来,如来者即真實,真實者即虚空,虚空即真實,真實者即佛性,佛性者即眞實」,凡夫没有。

(談於準急行比叡之車中)

安心直指

この安心と直結してのはたらきが有難い。「無心」「無我」の「まこと」でなければ、本当のまこと、如来のまことは出て来ない。如来は「まこと」のみ。

故に《御文章》には、

「信心とはまことの心と訓めるなり。まことの心とよむからには、凡夫の迷心に非ず、全く佛心なり」と申されてある。

和此安心直接関係的運作令人感戴。若非「無心」「無我」的「眞實」,無法有眞正的眞實、如来的眞實。如来唯是「眞實」。

故《御文章》曰:「信心者,讀作眞實的心。既是眞實的心,即非凡夫的迷心,全是佛心也」。

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宇宙間の事事物物「はたらかぬもの」は一物もないが、安心と直結した活動性のものは「まこと」である。「まこと」は活動性のものである。そこに「他力」の根源がある。

宇宙中的事事物物,「無用者」一物也没有。和安心直接関係的活動性者是「眞實」。「眞實」是活動性的東西,此處有「他力」的根源。

如来の正覺が「まこと」である。正覺が働き、衆生に伝わるのである。(知識は静止しておる)。

如来的正覚是「眞實」,正覺的運作,傳於衆生(知識是静止的)。

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(二)

転悪成善、転悪成徳(凡夫の側より)のはたらきのお方が阿弥陀佛。

信心は頓破滅罪(佛の眼から)

生活改善は漸破。

運作「轉悪成善」、「轉悪成德」(従凡夫方面)的人是阿弥陀佛。

信心是頓破滅罪(従佛眼)

生活改善是漸破。

(編注:念佛信心於一念即頂戴,故説「頓破」無明,已「滅」生死輪回之「罪」,成「入正定聚」之身,命終得往生,是為「當益」;於現實,習氣煩惱仍熾盛,是在生活中因觸光柔軟,被漸漸破除,身心漸染法喜,身口意中有佛德光明流露出來,是為「現益」。)

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現世利益和讃は、南無阿弥陀佛の威神力、本願力の大信心の威力を讃嘆されたものである。即聖人自らが現世の利益は少しも欲求されていなかったのであるが、この様な大きな御利益にあずからしめておったという聖人御自らの告白である。即ち聖人は一方に於いて、このように現世利益和讃をのべられながら、一方に於いて、「現世を祈る行者をば、これも雑修となづけてぞ、千中無一ときらはるる」と申されてあるところを、よくよく考うべし。

現世利益和讃是讃嘆南無阿弥陀佛的威神力、本願力的大信心的威力者,即是聖人告白自身絲毫亦無欲求現世的利益,却獲得這様大的御利益。即聖人一方面如此叙述現世利益和讃,一方面説:「祈求現世之行者,如此之人名雑修,千中無一佛嫌之」,応三思三思。

*編注:前云「現世利益和讚」,共有十五首,屬《淨土和讚》;其代表作如(No.99):

稱南無阿彌陀佛

此世利益無限際

流轉輪迴之罪消

定業中夭得免除

後所引和讚則出《高僧和讚》之「善導讚」(No.184):

雖以佛號爲專修

祈求現世之行者

如此之人名雑修

千中無一佛嫌之

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佛教誘引の為とて、現世利益を主張することはよろしくない。佛教を信じたならば、この様な御利益があると云うては、そのことが必ず「つまずき」となって、美しき無我の信心に入ることは出来ぬ。

聖人や蓮師にはそういうところが見られぬ。どこまでも生死解脱のための佛教であり、佛法、佛道であり、聞法である。(昭和35.5.30於大阪藤田ビル 真宗講座)

不宜為誘引至佛教而主張現世利益。信佛教者,説有這様的御利益的話,此事必為「障礙」,無法入純情、無我的信心。

聖人和蓮師不見這様的心態。従頭至尾皆是為生死解脱的佛教、佛法、佛道、聞法。

(昭和35(1960).5.30於大阪藤田大厦 真宗講座)

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自分(凡夫)から造り出したものは長持ちせぬ。向こう様が常住やから「たのみ」になる。畢竟依や。

無為常住、無衰無変、コンスタントやから大安堵や。

思うても念佛、思わいでも念佛行者。

思わいでもよい程に思わせていただくべし。

何時死んでも往ける、向こう様が変わらぬので生きても死んでも、阿弥陀如来の手のひらのうち。

変わるものを当てにしてはならぬ。

変わらぬ親の大悲心

無為常住、無衰無変、それで本願力は大きいでなあ!

お前を離れずについておるぞ

聞く必要もないほどに聞くべし。

真暗闇に阿弥陀様が抱いてつれて行って下さる。そのお手は本願力や。

本願力大きいでなあ!

体相用は融通無碍。

おはたらきをこころうべし。

お浄土にて「不二」「即」の証り、絶対矛盾の自己同一、煩悩が光明を放っているというまで見える智慧は彼の土にて証すべし。

「本願円頓一乗は 逆悪摂すと信知して

 煩悩菩提体無二と すみやかにとくさとらしむ」

「証知生死即涅槃」

従自己(凡夫)造出来的東西不持久。

対方常住故為「信憑」,畢竟依呀。

無為常住、無衰無変、永恒故大安堵呀。

思亦念佛,不思亦念佛行者。

応憶念到不思也行的程度。

不論何時死皆往生,対方不変故,生也好死也好,皆在阿弥陀如来的手掌中。

不可信靠変者

不変的是慈親的大悲心

無為常住、無衰無変,因此本願力好大呀!

不離汝地跟著汝哦!

応聴聞到没有聴的必要。

真暗闇中被阿弥陀佛抱著走。

抱著的手是本願力呀。

本願力好大呀!

応好好体会体会体相用融通無碍之力用。

於浄土証「不二」「即」之覚証、絶対矛盾的自己同一。於彼土可証得「連煩悩亦放著光明也看得見」的智慧。

「本願圓頓一佛乗 

    信知必攝取逆悪

 煩惱菩提體無二 

    速令得證無上法」

(No.150 曇鸞大師讚)

「証知生死即涅槃」

譯注:連煩悩亦放著光明也看得見

一般的人都排斥煩悩,厭悪煩悩,但是智慧能令人看得到不是只有光明才是光明,“連煩悩亦放著光明”哦!這様的智慧,往生到浄土即能証得。

世間虚假,唯佛是真的末法時代,願同朋們勿被業力牽引,遠離佛法。人身難得,佛法難聞,本願難逢,願共勉之。

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(三)

南無の信心

帰命は本願招喚の勅命也

よびごえが信心、信心はよびごえ

絶対無限に離れておるまま、それを一つにしたもうのが南無阿弥陀佛である。

機の深信と法の深信とは絶対に離れておる、それを一つにしたもうのが名号のはたらきや。

佛と凡夫は無限に離れておるまま、南無阿弥陀佛の輪で括って下さる、輪にはめて下さるのや。

安心中心とすれば、衣食住もついて来る。寿命も延びる、佛教学も進む。

寿命は延び、人格は向上し、収入も上がる、学問も延びる。

南無的信心

帰命者,本願招喚之勅命也。

呼喚聲是信心,信心是呼喚聲。

絶対無限分離的原樣,使為一者,是南無阿弥陀佛。

機的深信和法的深信絶対地相離,使為一者,是名号的力用呀。

佛和凡夫無限分離的原樣,以南無阿弥陀佛之輪圏住,套在輪内。

以安心為中心者,衣食住亦跟著來、寿命也延長、佛教学也進歩。

寿命延長、人格向上、収入也提高、学問也進歩。

安心直指

私を連れて行って下さる。

お浄土は阿弥陀如来、依正不二。

お浄土は生きてござる。

お浄土は「来いよ来いよ、待っておるぞ」

「功徳」と云えば、お力があるというこや。

智慧と慈悲との真実が「力」

一度名号を聞けば往生出来る。

法を法の如く聞けば一度でよい。

南無阿弥陀佛は阿弥陀様である。

阿弥陀様は南無阿弥陀佛、よびごえは阿弥陀様。

頼みもせぬのに南無阿弥陀佛の本願を立て正覚を取りたもうた、これが親様である。

帯我去往生。

浄土是阿弥陀如来,是依正不二。

浄土是活的喲。

浄土:「來喲來喲!等著汝喲」

「功徳」,指力。

智慧與慈悲的真實是「力」。

一度聞名号者,能往生。

如法聞法者,一度已足。

南無阿弥陀佛是阿弥陀佛,阿弥陀佛是南無阿弥陀佛,呼喚聲是阿弥陀佛。

都還没有拜託什麼,就已為我立下南無阿弥陀佛的本願取正覺,這就是慈親呀。

安心直指

南無阿弥陀佛は阿弥陀様が声になって下さっている、声になって南無阿弥陀佛を聞かせて下さり、それが口に出て下さるのが念佛である。その口に出られた阿弥陀様を、また聞かせて貰うのである。ぐるぐる廻っておられる。阿弥陀様は近きにおられる、私を離れたまわぬ親様なので、たとい狂人になっても往生させて下さる。

「南無阿弥陀佛」是,阿弥陀佛化成的「声音」,成了声音,使我聴到南無阿弥陀佛,這従口出來的是「念佛」。這従口裡出来的阿弥陀佛,又使聴聞。如此循廻不已。阿弥陀佛就在近側,不離我的慈親故,即使成了瘋子也能使往生。

安心直指

私には忘れたまわぬ、離れたたまわぬ親様がある。南無阿弥陀佛の大行が、何時もついて離れたまわぬということが「聞其名号、信心歓喜」である。そういう南無阿弥陀佛の「いわれ」を聞き聞いたのが金剛の信心である。

我有不忘記我的、不離我的慈親。南無阿弥陀佛的大行,不論何時都跟著我不離開我的是「聞其名號,信心歡喜」 。聴聞聞見這様的南無阿弥陀佛的「名義」的是金剛的信心。

(附注:原文為恩師手稿,編者據内容擬定篇名)

本文為原創作品。轉載請勿改動並請註明出處:https://www.horaicn.com/
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